パパチャリ市場

通勤通学、買い物などに自転車を愛用しているあなたをちょっぴり応援します!

7 不愛想

わたし:先生からご覧になって、私の仕事ぶりはいかがですか?
先生:飼い主を批判するのは気が引けるが、
  お前はお客さんにあまり愛想が良くないな。

 

わたし:でもここには修理に来るのですから、
  あまり愛想が良いのもどうかなと思いまして。

  パンクした自転車を持って来られたお客さんに
  満面の笑顔でお迎えすると、
  パンクを喜んでいるようにも見えてしまうんじゃないかと。

 

先生:そうかなあ。笑顔の方が良いと思うが。


わたし:病院なんかでは、医者が愛想悪くても、看護婦さんがカバーして
  くれていることが多いじゃないですか。あっ、看護婦じゃない、
  今は看護師でした。

 

            

先生:まあ、そういうこともあるな。


わたし:この店では看護師に当たるのが、チョビン先生なのです。
  だから、お客さんが来られた時には、私の不愛想をカバーして
  いただけると助かるのですが。

 

先生:急に私に振るでない。私は単なるカゴの中の鳥にすぎぬ。
わたし:すぐ逃げるんだから。
  ただ飯を召し上がっているのだから、その位ご協力くださっても。

 

                        

先生:痛い所を突いてくるな。何をすれば良いのじゃ。
わたし:お客さんが来られたら「いらっしゃい」と言ってくださいますか。
先生:ワシはオウムじゃない。言葉はしゃべれん。

 

わたし:じゃ、せめて笑顔で迎えてください。

先生:笑顔は人間だけがするものじゃ。だいたいお前は鳥が笑っているのを
  見たことがあるのか?

 

わたし:たしかに・・ありませんね。

 

 

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