わたし:ところで先生、この頃体力が落ちていませんか?
2階にうまく飛び上がれないことがありますね。
(鳥かごの中に中2階のデッキを作ってあり、
1階に置いてある巣の上を伝って、飛び上がれるようになっている。)
先生:無様(ぶざま)なところを見られてしまったか。
以前は羽根なんか使わず、脚力だけでヒョイと飛び上がれたのに。
やっぱり体力が落ちたのかな。
わたし:年を考えると、無理はないんじゃないですか。
先生:年のことを持ち出すでない。
また、イヤなことを思い出してしまうじゃないか。
でも、以前水入れは2階に置いてあったが、1階に置くようにしてくれて
助かっている。
わたし:水が飲めなくて先生が死んだりしたら、飼い主として
後味が悪いですからね。
先生:なんだ、あたたかい思いやりじゃなかったのか。
でも、おやつは2階に置いてあるぞ。
わたし:このまま先生の体力が落ちないようにリハビリのために
あえて2階に置くようにしたんです。
これはあたたかい思いやりです。
おやつで死んだりはしないでしょうし。
先生:ところでこの前、ワラの代わりにブツブツがいっぱい出ている
ジュータンのようなものを敷いたが、あれは何じゃ。
見たことが無かったので、びっくりした。
わたし:そういえば、最初はひどく警戒されていましたね。
先生が時々砂場でもないのに、足をバタバタして砂浴びをするような
しぐさをされるので、あのブツブツの上でなら足をバタバタ出来るんじゃ
ないかと思って敷いてみました。
先生:そうだったのか。足をバタバタはうまく出来ないし、ちょっと
歩きづらいんじゃが。
わたし:そこをうまく歩くのがリハビリになるんです。
これもあたたかい思いやりです。
■次は 7 不愛想 です。